ある１年生の女の子の話です。
　誰に対してもライバル心を燃やし、「絶対全員抜かしてやるんだ！」とよく言っています。通塾時間の関係で１人での練習になることも多いのですが、自分より上手い子がいる時はその子を意識して練習し、１人での練習の時は自分と戦っています。
　検定練習に入っている子には、自分の点数を自分で紙に書いて管理してもらっているのですが、その女の子「前より点数が下がった。もっといい点数が取れたのに。」と自分に言い聞かせながら練習しています。「いい点数だね。」と私が褒めても、「こんな点数で褒めないで下さい。もっといい点数が取れたのに。」という答えが返ってくるもので、その負けん気の強さにはいつも驚かされています（笑）
　そろばんにしても、スポーツにしても、自分を刺激してくれる相手がいる事は、上達するうえで、とても大切です。１人で練習するよりも、周りに競争し合える仲間がいる事で、いつも以上の力を発揮することができます。
　その点で、過去の自分をライバルにして練習している事は、素晴らしいの一言に尽きます。子ども達には良き仲間、良きライバルをたくさん作って、練習に励んで欲しいと思っています。

　この出来事、今月号の塾報に掲載させていただいた出来事なのですが、ご家庭でお父さんにも読んでいただいたようで、お母さんから「大好きな娘の成長に感動し、目に涙を溜めていました。」というご感想をいただきました。この話を聞いて、私自身も感極まるものがあり、それだけ大事なお子様を預かっているんだという責任感がより一層増した出来事になりました。

　さて、夏休みから入った生徒達も順調に成長し、ご紹介で入学いただく生徒達も増えてきました。ご期待に応える暗算力を付けられるよう、これからも全力で、誠心誠意指導していきます！！